日本には読み方が難しかったり、名称の由来が気になったりする地名が多く存在します。
福井県を流れる九頭竜川(くずりゅうがわ)もその一つで、せき止めて造られたのがダム湖である九頭竜湖(くずりゅうこ)です。
何か昔話を思い浮かべてしまうほど名称が気になりますが、今回は九頭竜湖に焦点を当てていきましょう。
広大な人造湖である九頭竜湖の魅力
1968年に九頭竜川に建設された九頭竜湖は、面積:8.9k平方メートル、長さ:13km、
最大水深:100m、総容量:35,300万tで豊富な水量をたたえています。
春には1万本の桜が咲き誇り、秋には昼夜の気温差が大きい分、紅葉が最も美しく色づきます。日本紅葉の名所100選にも選ばれるほどで、その時期になると多くの観光客が訪れます。
◆九頭竜川という名称の由来
様々な説がありますが、九つの頭を持つ龍が現れ川を下った説、黒竜川が時を経て九頭竜川と呼ばれようになった説などが言い伝えられています。
またこの川は古くから氾濫を繰り返していて崩れ川とも呼ばれていて、それがいつしか九頭竜川になったという説もあります。
◆夢のかけはし
九頭竜湖が一望できる全長266mの箱ケ瀬橋は夢のかけはしとも呼ばれ、瀬戸大橋のモデルとして造られた経緯があります。この橋からの眺めは最高で、季節ごとに様々な表情を見せることで知られています。
◆自然を満喫
九頭竜川周辺は四季折々の風景が楽しめ、特に紅葉の美しい季節になると、九頭竜紅葉まつりが開催され多くの観光客で賑わいます。
九頭竜湖畔でのキャンプやカヌー、カヤック体験も人気の一つで、カヌーなどの持ち込みや手ぶらも可なので気軽に体験ができます。九頭竜ダムは岩石や土砂を積み上げて建設された巨大なロックフィルダムで、スリル満点の豪快な放水は見ごたえがあります。
◆九頭竜川駅
中部の駅100選にも選ばれている九頭竜川駅には道の駅が隣接し、観光バスが停車できる大きな駐車場も完備されています。新鮮な野菜などが並ぶ生産直売所や観光案内所があり、子供達に大人気の恐竜親子のオブジェが出迎えてくれます。
ログハウス調の駅舎のホームからの眺めは最高であり、昔ながらのディーゼル駆動の車両が走っています。駅の裏には通称ハチロクと呼ばれるSLが展示されていて、鉄道ファンにはたまらないスポットです。
九頭竜湖の場所
大野市箱ケ瀬(九頭竜川上流)
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