福井県の景勝地である東尋坊は、荒波に削られた岩肌が1kmほど続く断崖絶壁で、サスペンスドラマのロケ地として有名です。この珍しい地形は世界に3カ所しかないと云われています。
国の天然記念物に指定されていて、国内外からも観光客が訪れる観光名所の一つです。
今回は、東尋坊の魅力と側に立つ可愛いタワーに焦点を当てていきましょう。
東尋坊とは?
溶岩が冷え固まってできた岩肌は非常に硬く、長年日本海の荒波に耐えて作り出されたもので、まさに自然の驚異でもあります。
この絶景を観る為に毎年大勢の観光客が訪れますが、自殺の名所と呼ばれるマイナス面も持っています。県ではこのマイナス面を少しでもプラスに変える為に様々な取り組みをしています。
◆東尋坊の由来
昔、福井県の東部に「平泉寺」というお寺があり、僧兵が隆盛を極めていました。僧兵の中には民百姓を苦しめる者がいて、その頭であるのが東尋坊という僧でした。
東尋坊は「あや姫」という娘に恋をしていたのですが、東尋坊が絶壁の上で酒盛りをしていた時、恋敵に海へ突き落されてしまいました。
その後49日間にわたって海は大荒れとなり、このことから東尋坊と呼ばれるようになったと伝えられています。また所説あって、大陸との繋がりがあった為に渡来人の行き来があり、唐人望、唐人坊が東尋坊となったという説もあるようです。
東尋坊タワーのアクセス・営業時間など
東尋坊の側に立つ東尋坊タワーは、高さ55mで10階建ての建物に相当します。タワーとしてはかなり低く、以前は日本一低いタワーという知名度を誇っていました。
ところが2017年に鳥取県境港市の高さ43m「夢みなとタワー」に抜かれてしまい、ちょっと残念なタワーになってしまいました。
それでも360度大パノラマ展望台で東尋坊を眺められるのは圧巻であり、白山連邦や越前海岸なども見渡せます。レトロ感のある1階売店には数々のお土産が並び、福井名物の羽二重餅や越前そばなども取り揃えられています。
入場料:大人(中学生以上)500円、小人300円 <20名以上で団体割引あり>
℡ 0776-81-3700
年中無休
住所:〒913-0064 福井県坂井市三国町安島 東尋坊

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