福井県若狭町の天徳寺境内にある瓜破の滝は、名水百選の一つで知名度が高く、山あいの岩間から湧き出る水は年中水温が変わりません。
滝ではありますが落差1mほどで規模は小さく、実際目にすると期待外れという感はあるかもしれません。
けれど古くから神聖な水が湧き出る水の森として敬われてきました。
今回は、瓜破の滝に焦点を当てていきましょう。
瓜破の滝とは?
◆瓜破の滝の由来
年中水温が変わらず、夏でも水に浸けておいた瓜が割れるほど冷たいという故事から命名されたと云われています。真夏でも心地よいひんやり感がある湧き水は、長い年月を掛けてろ過されてきました。
純度が高いミネラル分を多く含み、今でも多くの人々に愛飲されています。
◆瓜破の滝の特徴
名水100選に選ばれている滝ですが、水の保存期間もトップクラスにランク付けされています。
また若狭町は歴史文化や優れた水環境の保存に努め、成果をあげていることから「水の郷百選」に認定されました。
平成18年には「ふくいのおいしい水」にも認定され、飲用に適した優れた水として注目されています。
またこの滝には珍しい赤い藻類が繁殖していて、瓜破の滝の水質、水温、水量でしか生育しないということも分かっています。
瓜破の滝を満喫しよう!
滝自体を観ることも楽しみの一つですが、やはり周辺の景色は最高で、美しい木々に囲まれた厳かな雰囲気はとても神秘的です。
マイナスイオンで満たされた森の中を歩いていると心身ともに癒され、リフレッシュ感がたまりません。
庭園では夏のアジサイ、秋の紅葉と四季折々の景色が楽しめ、夜にライトアップされる期間も設けられています。
売店では瓜破の水で冷やされたくずまんじゅうが絶品で、軽食も取ることができます。
周辺にはおしゃれなカフェもあり、自然に触れることができる農家民宿も行っています。休日には多くの家族連れやカップルで賑わい、美しい景観を満喫しているようです。
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