福井の名物、越前おろしそばをご存知でしょうか。
黒っぽい色味のそばに辛味大根をおろしたものとかつおぶし、ネギなどをのせて冷たいつゆをかけた、夏にぴったりなそばです。
福井とそばの歴史を遡れば一乗寺谷を築城したころからと言われています。
そんな福井と縁の深いそばについて、そして越前おろしそばとはどういったものなのでしょうか。詳しくお伝えしていきます。
越前おろしそばとは
越前おろしそばの特徴は、黒っぽいそば。これはそばの実を引く際に蕎麦殻ごと挽くことで、そばの風味や香りを逃さないようにしているためです。
茹で上げたそばを冷水で締めたあとに、辛味の強い辛味大根をおろしたもの、鰹節、ねぎなどを載せて冷たいつゆをかけます。
他にも大根おろしの汁だけを入れたり、大根おろしとつゆをしっかりと混ぜた後にかけたりする食べ方もありますが、味のしっかりとした福井のそばはどの食べ方でもおいしく楽しむことができます。
越前おろしそばの歴史
越前おろしそばの始まりは、1600年代までさかのぼります。当時のそばは、主にそばがきやそばだんごとして食べられていました。
そんな中、そばきりという食べ方が始まったころに大根おろしのしぼり汁を添えて食べられたことが始まりと言われています。
昭和天皇も召し上がった越前おろしそば
越前おろしそばにはたくさんのファンがいますが、昭和天皇も越前おろしそばをとても気に入っていらしたようです。
福井に訪れた際に召し上がった越前おろしそばをとても気に入られ、皇居に戻られてからも折に触れて懐かしんでいらしたとか。
素朴な印象の越前おろしそばですが、様々な立場の方に愛されていたのですね。
越前おろしそばを楽しめるお店をご紹介!
・おそばだうどんだ越前
福井駅直結のビル内にあるこちらのお店はアクセスもよく、ソースカツ丼も楽しめるセットもあるので、福井の名物を一度に食べたいという方におすすめです。
伝統の「二皿もり」を、伝統工芸品である越前焼きのうつわで越前そばを楽しむことができます。
・片桐
繁華街である片町の中にある「片桐」は、「片町でキリをつける!」が店名の由来となっている通り、深夜まで営業をしているので飲んだ後の締めに集まる方の多いお店。
注文を受けてから揚げるえび天の載ったえび天おろしそばが有名です。
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