天空の城「大野城」はジブリ好きには見逃せない!

観光スポット・施設

天空の城ラピュタ…ではなく、福井県には雲海に浮かぶ「大野城」という天空の城があります。四方を山に囲まれた、自然豊かな大野市の魅力的な観光地です。では、霧の中で浮かんで見える城の魅力や、最もきれいに見えるタイミングについて紹介しましょう。

越前大野城とは?

大野市にある亀山という標高249mの山にそびえる天空の城「大野城」。

1575年に織田信長が大野郡の一向一揆を収束させた恩恵として、金森と原に大野郡を与えました。その後、金森長近は平山城の城郭をつくり、麓に城下町を作りはじめました。

当時、大野城の石垣は石を横に寝かせて押し込みながら積んでいく「野面積み」をしていました。歴史に刻まれる工法が見られるため、大野城は貴重な史跡といえます。

江戸時代は火事が多かったため、大野城も何度も火災に見舞われ、1775年には本丸が焼失しました。

現在、大野城として残っている天守閣は1968年に萩原貞氏の寄付によって再建されたものであり、建物の内部は資料館になっています。

越前大野城
住所:〒912-0087 福井県大野市城町3−109

大野城が「天空の城」と呼ばれている理由

大野城が建っている大野盆地は四方を山々に囲まれています。城下町が雲海に包まれると、標高249mの亀山だけが雲海の上に見えるため、大野城がまるで空に浮いているかのように感じられるのです。

大野城が天空の城になるのは10月から4月末頃。明け方から午前9時ごろまでは雲海が広がっていて、幻想的な印象を与えます。

天空の城になるには、前日の湿度が高く、日中と朝方の気温差が大きいという気象条件を満たしていなければなりません。

きれいな天空の城「越前大野城」を見られるのは希少な経験です。

天空の城「大野城」を見る場所・ルートは?

大野城から約1km離れた場所にある犬山城址の南側から、雲海の上にたたずむ大野城を見られます。夜明け前に犬山の登山道を登らなければならないので注意しましょう。

もっとも簡単なコースは、国道158号側道入口からスタートする鍬掛コース。側道を登り切ったら、看板にしたがって左方向に進みます。

大きな桜の木の根元から登山道を上ります。一本道の山道を上っていると、頂上の手前でつきあたるので右に曲がりましょう。すると、大野城と城下町を見渡せる撮影スポットに到着します。

気候条件が良ければ、雲海の上に浮かんでいる天空の城に見える「大野城」。山や川などを生かした自然豊かな地域だからこその城の造りから歴史を感じられます。

朝早くに出発して、少々険しい山道を登らなければなりませんが、頂上から見渡す景色をみると疲れが吹き飛びます。10月から4月末頃の間に福井に行く予定があるなら、天空の城「越前大野城」をカメラに収める予定を入れてみてください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました